学園祭当日。
 逃げるつもりだったのに、徹底的にマークされ、逃げ切れなかった。くそ〜っっ。

 クラスの女子全員に校門はいった所から取り囲まれ、着替えのためにと男子トイレの前までついてこられ、窓から逃げようと思ったら、窓の外にまで、志村が手配してた監視がいた。
 その無駄な情熱、他の所に注げよ!!!!
 俺は個室に鍵を掛けて座り、ため息をつく。このまま一日、ここにこもっていようかなぁ〜?
 でも外から、むかつくゴリラ女の、
「あと五分で出てこなかったら、パンツ下ろしててもドアをぶち抜いて乗り込むからね?」
 という呪いの言葉が聞こえる……。
 俺はため息をついて、頭を抱えてうなだれた。

「キャーッ!!!沖田くん、かーわーいーいーっっ!!!」
 いや、カワイイと言われても別に嬉しくないし。
「っつーかこれ、パンツ見えそうなんだけど」
 渡されたセーラー服は、膝上20センチくらいの超ミニスカートだった。
「そーいう時のためにブルマを履くのよ!!はいっ」
 とブルマを渡される。
「……………」
 ……もう抵抗するのもメンドクサイ。
 スカートがめくれて男物のトランクスが見える方がダメージでかそうだし。
 俺はぶつぶつ自分に言い訳しながら、またトイレの個室に戻り、渡されたブツを履いた。