ほんっといちいち、土方は俺に口煩い。やることなすこと口出してくる。
 大口開けて馬鹿笑いするなとか、階段を二段飛ばしするな(スカートの中が見えるから。)とか。いちいちうるっせぇぇぇぇ!!!!

「うるっせーなぁ、お前は俺のかーちゃんか」
「お前みたいな出来の悪いガキなんか要らんわ!!!」
「あっ」
 と思わず、ポンと手を叩く。
「土方、お前、俺のこと好きなんだろ〜?好きな奴は気になっちゃうってアレだな?」
 俺は冗談でそういった。
「ふっざけんな!!!気持ちわりー!!!」
「お前さー、中学三年生にもなって、好きな子に意地悪しちゃうって流行んねーぜ?もっと素直になれよ〜」
 うりうりと肘で突く。
「違うっつーの」
「まぁまぁ遠慮すんな」
 嫌がらせでべったり腕にしがみつく。ぶんぶん腕を振られる。
「離せっ。気持ちわりぃ!!!」
「きゃーっっ!!!」
 外野が何故か悲鳴あげる。
「写真撮らせて〜!!!!」
 目をキラキラと輝かせたデジカメや携帯電話を構えた女子達に取り囲まれる。
「けっ」
 と土方がそっぽ向く。
 俺はふざけてピースサインを出す。
 フラッシュがばしばし叩かれる。
「ほんと土方くんと沖田くんってお似合い〜」
 あー?